開業するべきか・・・しないでおこうか

医療業界に関わるコンサルタントや業者の方とお話をすることがよくあります。医院開業に関するお話をする時に共通するのは、計画を現実的に立てて、無駄な投資をしない。悪徳業者にだまされないよう(ぼったくりをする人もいます)気をつける。そうしないと資金ショートしてしまい、廃業せざるをなくなることも考えられるということです。

最近は新規開業の数が年間5,000件程度あり、競合も厳しくなっています。大都市圏では競合のない開業優良物件など、まず見つからないと考えたほうがよさそうです。また、金融危機の影響で開業資金の貸出も厳しいようです。開業してから資金が足りなくなっても、まず金融機関は融資してくれないと思います。お金が足りなくなってきたときは地獄の苦しみです。

それでも自分の目指す医療を実現するため、地域の患者さんのために開業されたい先生方は数多くいらっしゃると思います。そのときには、まず具体的な開院のイメージを明確にして、その事業計画をきちんと作ってみることをお勧めします。損益だけでなく、ご自分の生活費も考慮に入れたキャッシュフローもきちんと作りこんでください。できれば2~3年分を作るといいでしょう。そうすると利益が出ても借入金が大きいとお金が足りなくなることや、思いのほか色々な経費がかかることがわかってきます。夢だけで初期の投資を過大に行うことの危険性も理解できると思います。その事業計画を座右に置き、実際の開業時の設備投資の判断をしていくことをお勧めします。繰り返しますが、初期の過大投資は最大のリククの一つです。経営に見通しが立ってから追加で設備投資を検討することも考えてください。

無料メールマガジン登録

ドクターの経営・ライフプランのリアルなヒントを無料配信しています。