医業経営にも二極分化の波が

出産を専門とされる病院の理事長先生のお手伝いに行ってまいりました。お産の病床が100床近い病院です。

幹部スタッフ35名に対する泊り込み研修の打ち合わせです。毎年いろいろと趣向を凝らした研修を実施されています。目的は幹部の方々に経営者意識・コスト収益意識などを持ってもらうこと。トップマネジメントには理事長が日々指導をされていますが、その意識をさらに組織に浸透させていこうというものです。

病院では理事長先生は医療に専念し、経営は事務長におまかせ。事務長が優秀であれば運営はうまくいくが、そうでなければ悲惨な状況に陥るケースが多く見られます。一般企業と同じく、病院も組織です。組織はやはりトップで決まるものです。

この病院は理事長が30数年前に診療所から始められ、ここまで組織をもってこられました。また、周りをみますと、出産をとりやめ売却先を探している診療所も多く見受けられます。大きくなることがそのまま良い事だとは思いませんが・・・

これからは医師といえども医療だけではなく、理念をきちんと持ち組織に浸透させる、マネジメントをきちんと行う、財務のことも理解するなど一般企業並みの経営力が必要であると痛感した一日でした。

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