院長先生がクリニック経営の目的を変えると良い雰囲気になる

ドクター総合支援センターの近藤隆二です。

 

皆さんがクリニックを経営する目的は何でしょうか?

 

患者さんに良くなってもらうこと。

自分がしたい医療をすること。

子供の学費を蓄えること。

奥様念願の防音室のある家を建てること。

ご家族が幸せになること。

老後のために蓄えを増やすこと・・・・

 

それぞれの状況やタイミングによって様々な目的があるのだと思います。

そして、どの目的も大切なものだと思います。

そんなことを考えていた時に、あるクライアントで院長先生のクリニック経営の目的が変わってから雰囲気が良くなった現場に立ち会うことができました。

 

その院長先生が新たに目的としたのは、

「人として成長する」

ということでした。

いきなりこの言葉が出てきたのではなく、経営会議の時にこれまでの流れを振り返っている時にこのことがわかってきました。

このクリニックは、2年ほど前から様々な課題に直面し続けています。

院長先生ご自身の体調不良やスタッフ問題、競合クリニックの近隣での開院、新加入のスタッフ問題が出てくる予感など、心が休まる時がないような状況でした。

 

ところが、前回の訪問から一ヶ月後にうかがうと、まるで別のクリニックのように良い雰囲気になっていたのです。

スタッフが明るくなり、それまでうまくできていなかった協力体制が取れるようになりました。

私は正直驚き、院長先生にその理由をお聞きしたのです。

その時に出てきた言葉が、

「人として成長する、と心を決めて経営を行っている」

という言葉でした。

こう思い定め、様々な課題やスタッフに正面から向き合い、ご自身もスタッフとともに考え、細やかな指導を継続して行って来られたのです。

その指導は厳しいものだったようですが、スタッフには院長先生の気持ちが伝わったようです。

これは言葉で言うと簡単ですが、なかなかできることではありません。

朝から晩まで診療をし、その他にも様々な経営に関する判断や行動をするという大変な状況での細やかな対応には頭が下がります。

院長先生が人として成長することを目的に行動すると決めたからこそ、このような大変なことも厭わずにできるようになったのだと感じました。

このクリニックの経営はこれで終わりではなく、これからも様々な課題が出続けることだと思います。

しかし、院長先生がこのような心持ちでおられる限り、このクリニックは右肩上がりで良くなっていくのだとも思います。

私自身もこの院長先生を見習いたいと思います。

また、トップの状態次第で組織は変わることができるのだということを強く再認識させていただきました。

 

このブログを読んでいただいている方の中には、今後の医療やリタイアについてどうしようかと頭を悩ませている先生がおられるかもしれません。

そんな先生方も、自分の医業経営や人生の目的について改めて考えてみられると、また違った世界が見えてくる可能性があるかもしれません。

この夏休みにのんびりと、このようなことに思いを馳せる時間をお持ってみられてはいかがでしょうか。

院長先生の状態は思った以上にクリニックの雰囲気に影響を与えます。
そのことについて動画でお話ししました。以下で御覧ください。

クリニックのスタッフは自分のことをわかって欲しいと思っている

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