自分らしく自分の人生を生きること

ドクター総合支援センターの近藤隆二です。

先日、城山三郎さんの「秀吉と武吉」を読みました。

この本から、人生にとって大事なことは、自分らしく自分の人生を生きることなのだということを学びました。

「秀吉」は言わずと知れた豊臣秀吉、「武吉」は瀬戸内海の海賊、村上水軍の頭領、村上武吉のことです。

村上水軍は私の故郷、愛媛県今治市の小さな島、能島に本拠地があり、昔から大きな関心を持っていました。

また、NHKの大河ドラマ「真田丸」に登場する秀吉があまりに不気味で、晩年や亡くなった後の扱われ方があまりに不遇でしたので、この二人が主人公のこの本は大変興味深いものでした。

秀吉と武吉は同時代に戦国時代を生きました。秀吉が織田信長の武将の一人であった頃、武吉は既に村上水軍の頭領として瀬戸内を牛耳り、勇名を馳せていました。

しかし、秀吉はあっという間に頭角を現し、天下を取ることになりました。

そして、秀吉は武吉に海賊行為を行うことを禁じ、武吉は遠方に流されて不遇の人生を送ることになります。

一般的に見れば秀吉は勝者、武吉は敗者です。

しかし、秀吉の晩年を見た時に人生の勝者であったかどうかはわからないと感じます。

武吉は不遇で寂しい生活を強いられましたが、死ぬ直前まで大好きな海で毎日舟を操る人生を送りました。

武吉本人は満足だったかどうかはわかりませんが、私は良い人生を送ったなと感じました。

その基準は自分らしく自分の人生を生きたかどうかです。

秀吉は人生の途中まではそのように伸び伸びと生きた印象がありますが、後半生はどうだったのだろうか?と思わずにはいられません。

武吉は生まれてから死ぬまで、大好きな海と舟、自由を価値基準に生き抜いたのではないかと感じました。

あくまでも小説の中の話で、事実がどうだったかは知る術もありません。

ただ、私は自分らしく自分の人生を生きる人に一票を投票したいと思います。

 

「秀吉と武吉」の詳細は以下で御覧ください。

秀吉と武吉―目を上げれば海 (新潮文庫)

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