クリニックの実力を知るにはどのデータを見れば良いでしょうか?

ドクター総合支援センターの近藤隆二です。

皆さんはクリニックの毎月の損益計算書をチェックしているでしょうか?

していない方はぜひ毎月確認することを習慣にしてください。

毎月の損益計算書を確認しながら、現在のクリニックの実力を知り、課題を見つけて対策を打ち続けることは大変重要です。

では、どの部分を見ればクリニックの実力がわかるのでしょうか?

答えは

「営業利益」です。

損益計算書には利益と名のつく項目が5つもあり、わかりにくいと思いますので少し説明させていただきます。

損益計算書の概要は以下のようになります。

     売上(医業収入)
   − 仕入(薬剤・医療材料など)
    =売上総利益(粗利益)
   − 販売費・一般管理費(クリニックの診療に関わる経費、家賃・人件費など)
    =営業利益
  +− 営業外損益(クリニックの診療に関わらない損益、受取利息・支払利息など)
    =経常利益
  +− 特別損益(臨時的な損益、車両を売却した時の利益・損失など)
    =税引前当期純利益
   − 税金                           
    =当期純利益

売上から仕入れ原価を引いたのが「売上総利益(粗利)」、必要経費を差し引いたのが「営業利益」、本業以外の収益・損益を加えたのが「経常利益」、一時的な損失・利益も含むのが「税引前利益」、そして、税金を引いた最終的な利益が「当期純利益」です。

本業の利益を現しているのが「営業利益」なのです。

もちろん、その他の利益にも意味がありますので、しっかり確認してください。

そして、最終的な利益額がなぜそうなったのか、その原因をしっかり把握していただければと思います。

しかし、クリニックの経営を考える上では最終的な利益である「当期純利益」を確認すれば良いというわけではありません。

利益と手元に残るお金は一致しないことがほとんどだからです。

経営の視点から考えると、利益の額よりもいくらお金が手元に残るのかの方が重要です。

お金がなくなると経営を継続することができないのですから。

この考え方について以下の動画でお話をしていますのでご覧ください。

クリニックのお金が不足する原因と解消方法(1)
クリニックに利益が出てもお金が不足する原因について
手元に残るお金の計算の仕方について説明しています。

クリニックのお金が不足する原因と解消方法(2)
クリニックに利益が出てもお金が不足する原因を図解で説明します。
医療法人の例を使って説明します。

クリニックのお金が不足する原因と解消方法(3)
クリニックのお金が不足する三大原因は税金・借入金の返済・設備投資ですが、そのほかにお金を使うタイミングを間違えることがあります。

クリニックのお金が不足する原因と解消方法(4)
クリニックのお金が不足する三大原因、税金・借入金の返済・設備投資の解消方法についてお伝えします。究極のお金を貯める方法は利益を上げることです。

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