医療法人で土地を購入すると節税できるのでしょうか?
こんにちは。
ドクター総合支援センターの近藤隆二です。
「医療法人の利益が出ているので、土地を買おうと思っているんだよね。」
という相談を受けることがあります。
「土地を買うと、経費になると思っていませんか?」と聞くと、
「経費にならないの?」
という答えが返ってくることがあります。
土地を購入しても経費にはなりませんので、節税対策にはなりません。
土地は減価償却しませんので、資産としてずっと帳簿に残ります。
経費になるのは、不動産購入時の税金や経費、固定資産税、借入資金で購入した場合の金利などです。(この部分に関しては節税になるとも考えられます。)
医療法人で土地を購入する時には、その目的を明確にしておくことが重要です。
医療法第42条では医療法人の業務範囲が決められており、一般の社団医療法人は不動産賃貸や駐車場経営を行うことはできません。(患者さん専用の駐車場は場所によって認められることもあります。)
土地を購入しても何も利用しないのでは意味がありませんね。
医業・介護などで利用する以外は、土地の購入は控えた方がいいでしょう。
土地の購入以外にもお金を払ってもすべてが経費にならないことがあります。
これが利益とお金が一致しない大きな要因です。
経営で最も重要なことはお金を手元に残すことです。
手元にいくらお金が残るのか、を常に意識して経営してください。
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