スタッフの「もうこれ以上改善できません」という言葉は本当でしょうか?

ドクター総合支援センターの近藤隆二です。

 

クリニックを開院して数年が経ち、患者さんが増えてきたクリニックがあります。

スタッフは

「もうこれ以上患者さんが増えると忙しすぎて無理です・・・」

と言っています。

「何か改善できることはないかな?」

と聞いてみても、

「もう無理です。」

との一点張りです。

確かに患者さんが多く、スタッフは一生懸命がんばってくれています。みんなまじめな人ばかりです。

しかし、もしかすると、まじめな人ばかりなのが落とし穴になっているのではないかと感じることがありました。

新規のスタッフが入職したときに、すぐにこのクリニックは大変だから辞めたいということがあったのです。

このスタッフは入職前は院長先生の先輩ドクターのクリニックで中心スタッフとして活躍していたにも関わらずです。

どうも、以前のクリニックと比べると決めごとや業務内容が細かいことがストレスになっていたようです。

きめ細やかな業務は大切なことですが、行き過ぎると自分で自分の首を絞めてしまうことにもなりかねません。

まじめな人ほど、

「こうでなければならない、こうあるべき」

という基準があり、それを守らなければ気が済まないということがあります。

そして、それに本人は気づいていないことがほとんどです。

人間は自分のことは自分ではよくわからないからです。その結果、良くしようと思って行ったことが仇となり、大変な状況を招いていることもあるのです。

忙しいクリニックほどスタッフ全員でじっくりと改善のために話し合う時間を取ることが困難です。

その結果、課題が出た時に対処療法になってしまい、根本的な解決策を考えることができていません。

こんな時には診療時間を削ってでも、休診日にでもじっくりと話し合う場を設けることが重要です。

そして、その時には外部の人の力を活用することが有効です。

先入観なくクリニックの業務を冷静に見ることができるからです。

定期的に先入観や自分の基準を取り払って、みんなでフラットに話し合いができる場を設けることをおすすめします。

その時にはスタッフだけではなく、院長先生も自分の先入観や基準を変えることを意識していただくことは言うまでもありません。

当社ではこのようなミーティングを開催するお手伝いもさせていただいています。
ご関心のある方は以下からご相談ください。
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