クリニックの経営データを把握していますか?

ドクター総合支援センターの近藤隆二です。

クリニックの経営に関するご相談をいただいた時、私は最初に決算状況を教えていただきます。

なぜそうするのか。

クリニック経営の目的は診療を継続し続けることで、そのためには利益を出して経営継続に必要なお金を蓄えておく必要があります。

そして、お金が不足する場合にはその原因を明らかにして対策を考える必要がありますが、そのためには決算データを確認することが不可欠だからです。

しかし、決算データだけでは十分ではありません。

例えば、月次の決算書を確認して昨年対比でずっと収入が減少し続けているクリニックがあったとします。

収入が減り続けていることはわかるのですが、その原因は決算書を見てもわからないのです。

では、どんな情報があれば原因を追求することができるのでしょうか?

収入は以下のような計算式で表すことができます。

収入 = 診療単価 × 患者数

収入が減っている原因は診療単価が下がっているか、患者数が減っているか、またはその両方かです。

この計算式から、収入が減っている原因を明らかにするには診療単価・患者数(新患数・再診数)がどのように推移しているのかを確認する必要があることがわかります。

また、患者さんがどのような経緯で受診しているのかがわかると原因を把握し対策を打ちやすくなります。

受診の経緯は口コミなのか、ホームページを見たのか、看板を見たのか、他の医療施設の紹介なのかなど、何が自院にとって必要なデータなのかは医療施設ごとに違います。

この考え方は医療とも似ています。

生活習慣病の患者さんを継続的に診療しているケースを思い浮かべてください。

まず定期的に問診や検査をして患者さんの状況を把握します。

問題がなければよし、問題があればその原因を追求して対策を考えます。

その時に必要であれば詳しい検査をすることがあるかもしれません。

この検査データがクリニックの経営情報に相当するものだと考えると分かりやすいですね。

クリニックという組織も生活習慣病の患者さんと同様、定期的な診断をし、課題を明らかにし、対策を打ち続ける必要があります。

人の健康も、組織の健康も維持するには適切なメンテナンスが必要です。

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